DHAやEPAは、魚から摂取できる成分で、健康に良いことは広く知られています。しかし、それだけでなく、実はDHAやEPAがダイエットにも大きな効果を発揮することをご存知でしたか?無理はせずに健康をキープしながら体重は痩せる、そんな理想的なダイエットを実現するのに大切な成分であるDHAやEPAについて、効果や摂取方法をご紹介していきます。
DHAとEPAがダイエットに良い3つの理由
DHAとEPAは、ダイエットを成功しやすい体質を作るために非常に重要な成分です。その3つの根拠をご紹介していきます。
血流改善に役立つ
DHAとEPAは、血液をサラサラにして血流を改善する効果があります。血流が良くなると、体温が上がりやすくなったり、老廃物が排出しやすくなったりします。実は、体温が1℃上がると、基礎代謝は10%以上アップするのです。さらに、老廃物が排出しやすくなるので、体重が落ちない原因である溜め込み体質を改善することにも役立ちます。頑張って運動しているのに痩せない方や、食事を減らしてもなかなか痩せられない方は、基礎代謝が悪くデトックスが上手くできないことが原因です。DHAやEPAを摂取することで血流が改善されれば、そんな痩せない原因を一気に解決できる可能性があります。
内臓脂肪を低下させる
特にEPAの方は、内臓脂肪を低下させる働きがあるとして、アメリカで研究されて注目を集めました。内臓脂肪は皮下脂肪と違い、外見ではわからないことも多く、一見すると太っていないのに体脂肪率が高いという方は注意が必要です。比較的すぐに落ちる皮下脂肪と違って、内臓脂肪を落とすには生活習慣そのものを改善することが大切です。その改善策の一つとして、EPAやDHAを摂取することが有効なのです。健康診断で内臓脂肪が多いと明らかになった方や、見た目に反して体重や体脂肪率が高いという方は、EPAやDHAを習慣的に摂取することで徐々に改善していく可能性が高いでしょう。
コレステロール値を正常にする
コレステロール値が極端に高かったり低かったりすると、血管内の環境を乱してしまいます。その結果血流が悪くなったり、各細胞との間で行われるはずの老廃物と栄養の交換がスムーズにいかなくなったりしてしまいます。老廃物と栄養の交換を代謝と呼びますが、全身に60兆個あると言われている細胞の代謝が滞れば太りやすくなります。行き場のない老廃物が溜まる一方になってしまうので、痩せにくい体質になるのです。DHAやEPAはコレステロール値を正常にして、血管内の環境を整えてくれます。細胞の代謝がスムーズに行われるようになるので、痩せやすい体質を作るのに役立ってくれるのです。
DHAやEPAを摂取する食事方法
DHAやEPAは体内で合成できるわけではないので、食事から摂取するしかありません。DHAやEPAを多く含んでいる食材や、おすすめの調理方法をご紹介していきます。
DHAとEPAは青魚に多く含まれる
DHAとEPAはイワシ、サバといった青魚に多く含まれています。他にはマグロ、サンマ、カツオといった魚たちです。DHAとEPAどちらか一方だけを含んでいるわけではなく、どちらも両方含んでいます。DHAもEPAも魚の油に含まれる成分なので、脂がのった旬な魚の方が含有量も多いと言えます。効率的に摂取するには、その時期によって旬の魚を選ぶようにすると良いでしょう。
DHAとEPAは熱に弱い
DHAとEPAの特徴として、熱に弱いということがあります。加熱調理で油を逃がしてしまうと、せっかくのDHAとEPAも一緒に流れ出してしまいます。それを防ぐには、お刺身で食べるか、焼き魚にする際は網ではなくフライパンで行うのが良いです。魚焼きグリルで焼いてしまうと、DHAとEPAを一番多く含んでいる油の部分がそぎ落とされてしまいます。
缶詰で食べるのもおすすめ
青魚に含まれるDHAとEPAを余すところなく摂取する理想的な方法は、缶詰です。さばの水煮缶や、さばの味噌煮缶、ツナ缶、いわし缶など、普通にスーパーで手に入る魚の缶詰でOKです。原料である魚そのものにもDHAとEPAが含まれていますし、缶の中にある汁や油分に大量のDHAとEPAが含まれています。調理の過程でDHAとEPAが失われてしまうリスクを考えれば、缶詰が最も効率的だと言えます。
1日1~2グラムを目安に食べる
DHAとEPAの1日の摂取目安は、厚生労働省が策定している「日本人の食事摂取基準」によれば、男性で2~4グラム、女性で1.6~2グラムとなっています。魚に含まれる量に置き換えると、サンマなら1尾、マグロの刺身で3,4切れ程度になります。定食などで出される1人前が毎日の必要摂取量と捉えるとわかりやすいかもしれません。
DHAとEPAのダイエット以外の効果
DHAとEPAはダイエットだけでなく、健康や美容に関して様々な効果を持っています。綺麗に、そして健康的に痩せたい方必見の効果をご紹介していきます。
脳梗塞や血管疾患の予防
DHAとEPAが注目されるようになったきっかけは、脳や血管の健康維持に有効だからです。脳梗塞や動脈硬化症など、生活習慣病の予防に役立つことで有名です。血流を改善して、血管を柔らかく保つ効果があるので、日本人の死因の上位となっている病気のリスクを軽減することができます。
脳の機能が向上する
DHAが脳に対してどんな効果をもたらすのかは、世界中で研究が進められています。その中で、血中のDHA濃度が高い人ほど認知症リスクが低いというデータも明らかになってきました。ラットを用いた研究では、DHAを摂取させることで記憶力の向上が見られたという報告もあります。
免疫力がアップする
DHAやEPAを摂取して血流が改善されるということは、体内の毒素をすぐに排出できる環境が整うということです。体調を崩したり、すぐ風邪を引いたりする方は、代謝が悪く免疫力が落ちている状態です。常に体の中をクリーンな状態にするためには、DHAやEPAを習慣的に摂取しておくことが大切なのです。
冷え性やむくみの予防になる
DHAやEPAは、血液の質を改善するのに役立ちます。血液の質が悪ければドロドロになって、細胞の代謝が落ち、細胞と血管の間で水分の交換もしにくくなります。それが冷えやむくみを生むので、慢性的な冷え性やむくみ体質だという方は、DHAやEPAを摂取できるような食生活を心がけてみてください。
まとめ
DHAやEPAはダイエットを効果的に進めるだけでなく、健康の維持増進にも大きく役立つ成分です。健康と美は表裏一体なので、理想的な美を追求していきたい方は、ぜひ今日から食生活を見直してみてくださいね。
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