風邪予防と言ったらビタミンCのみを摂取すればいいと考えがちですが、ビタミンC以外にも摂取をしたほうが良いビタミンと栄養素があります。単独で摂取をしている力を1とすると、複数のビタミンや栄養素を摂取すると10倍以上の力を発揮します。ビタミンは、単独で効果が多いものもありますが、複数摂取することで、その効果を何倍にもあげることができるのです。今回はそんな、ビタミンCとビタミンCと共に摂取したら予防効果が高い栄養素に関して紹介します。
ビタミンCが風邪に良いとされている理由
まずはビタミンCが何故風邪予防や風邪をひいた場合でも摂取すると良いと言われている理由を紹介します。
ビタミンCには、たくさんの効果がありますが、特に風邪に良いとされている効果はこの2つの理由です。
・抗酸化作用
・皮膚・粘膜の保護・回復機能
最初の抗酸化作用とは、文字通り人間がエネルギーとして吸った酸素による酸化を予防する効果になります。この酸化予防の効果ですが、ビタミンCが酸素の中で酸化力が強いとされている活性酸素と結びつきが非常に高いため、他の栄養素の身代わりになって結合するためです。そのため、ビタミンCが多いと人間の体内にある皮膚細胞や取り込んだ他の酸化しやすい栄養分を守ってくれます。ビタミンCを摂取することで、壊れやすいとされているビタミンを守り、保護してくれるのです。また、活性酸素は呼吸だけではなくて、細菌やウイルスからも放出されます。ウイルスや菌によって発生する粘膜が荒れる症状や、炎症が発生する症状も改善します。

皮膚粘膜の保護、回復機能は、ビタミンCが人間の肌、粘膜の生成に使われます。風邪の原因は喉や気管等の粘膜の分泌が悪いと症状がひどくなります。また、風邪をひいた場合、特に胃の粘膜の分泌が悪くなります。この場合は栄養がある食べ物を食べたとしても、消化の調子が悪くなってしまうため、有効な栄養分の吸収が悪化してしまうのです。また、薬によっては粘膜が荒れている場合飲むことを推奨しないものもあります。
ビタミンCはこの様に、体の粘膜系統や栄養、体組織の保護を行ってくれるビタミンなので普段から多めに摂取することが大切なのです。
気道粘膜を強くするビタミンA
ビタミンAは気道粘膜を強くする効果があります。ビタミンCが粘膜合成を助けるのに対して、ビタミンA粘膜の生成に直接関わる栄養分です。良く冬の季節には乾燥すると病気になると言いますが、ビタミンA自体が不足していると、気道粘膜の生成自体が不足しているため喉や気道が乾燥してしまいます。そのため、風邪予防の乾燥を防ぎたいという方にはビタミンCよりもAを摂取するのが効果的なのです。
加えて、ビタミンAには皮膚粘膜の生成を助けることから乾燥肌を予防する効果も持っています。目の角膜の働きを助ける効果もあるため、ビタミンAは風邪予防の観点からしても、現代人の生活を助ける上では、冬こそ摂取したいビタミンなのです。
血行を良くするビタミンE
ビタミンEは冷えに関して非常に高い効果を持っているビタミンです。その効果はビタミンEを摂取したことによって血行が良くなる効果が大きな関係を持っています。ビタミンEがそのような効果がある理由はビタミンEが血管、特に毛細血管の収縮を抑制する作用があります。特に現代人は、交感神経が優位な人が多く血管の径が本来よりも狭い傾向があります。加えて、外気温の低い冬は、筋肉自体も凍えてしまい、血行が悪くなりやすいのです。ビタミンEは特に、毛細血管の径を広くする効果があるため、手先の冷えを解消する効果があるため、冷えの症状が緩和されて風邪をひきにくくすることが出来ます。
また、ビタミンE自体が体の免疫の白血球の活性にも関わるので、自己の免疫力が高くなります。そのため、多少の菌やウイルスが体に入ってしまっても、自己免疫の力によって風邪自体の予防になります。

必要な免疫作用を強化するビタミンD
ビタミンDと聞くと多くの人が骨を強化するのみのビタミンと考えてしまいがちですが実は大きな間違いです。カルシウムの合成を担うのがビタミンDの働きとして有名ですが、ビタミンDは多くの免疫細胞の中で、必要な免疫作用を強化する力があります。病気にかかったときその場面に、最も効果がある免疫細胞が多ければ風邪が早く治りやすいわけです。このとき、ビタミンDは、免疫細胞の中でも必要な細胞の機能を促進、過剰な免疫反応を抑制する効果があります。つまり、風邪をひいたらその状況にふさわしい細胞の機能を高める作用があるのです。
また、過剰な免疫細胞の働きも抑制してくれる作用もあります。
そのため、冬の風邪の時期から、過剰な免疫反応によって起こる花粉症の症状の緩和にもなるのです。
ビタミンC・A・E・Dはセットで摂ることがおすすめ
風邪の健康効果があるビタミンですが、Cよりも優れている効果があるのであれば、そのビタミンだけで摂取すれば問題ないと思っていませんか?実は、それが大きな間違いなのです。ビタミンA・E・Dですが、これらのビタミンは抗酸化作用を持っているため、非常に壊れやすいという特徴を持っています。そのため、ビタミンCを摂取することで、これらのビタミンの破壊を抑制することが出来ます。ビタミンCを摂りつつ、他のA・E・Dを同時に摂取することが風邪の最大予防になります。ですが、ビタミンAは緑黄色野菜、ビタミンEはモロヘイヤ等の葉野菜、ビタミンDはきのこ、小魚を中心とした食べ物に入っています。
一度に摂取するということは、これらの野菜や魚が均等に入っている様に毎日食べ続ける必要があります。忙しい毎日そのような料理を作るのは至難のわざと言っても過言ではありません。
そこでおすすめしたいのが、サプリです。サプリなら一日の推奨量はもちろん、多くのビタミンも同時に摂ることが出来ます。また、忙しい時も簡単に摂ることが出来て、続けることも簡単です。また、ビタミンAは過剰摂取による障害等もあるため、摂取量にも気を配る必要もあります。多くのビタミンを摂ることが本来の風邪予防なのに、中々出来ない現代社会、サプリを利用して風邪自体がひきにくい体質に改善することが可能なのです。
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