健やかな眠りのために、睡眠サプリを使用する方も多くなっています。安眠を得るには何か対策が必要だけど、薬に手を出すのが怖い、最近睡眠の質が落ちて体が不調という方には大きな救世主となっています。しかし、効果がなかったと諦めてしまう人も多いのが睡眠サプリなのです。それは、自分の睡眠の悩みにサプリがあっていないことで症状が改善しないケースがあります。今回は、そんな睡眠に必要なサプリの成分とその効能に関して解説します。
まずは知ろう!!!自分の不眠のタイプ
睡眠サプリを選ぶには、自分の不眠の症状をある程度知っておく必要があります。睡眠サプリで摂取する成分によっては、効果が本来望んだものと反れてしまう可能性があります。
不眠と言っても様々な種類があります。眠気すら起こらない人、眠気は変わらないのに深く眠れない人、途中で起きてしまう人、入眠前にリラックスできない人という様に種類がありますが、これらの症状を一種類のサプリで全てカバーすることはできないのです。
また、女性で多いのが生理前やPMSの時期だけといった場合もあるため、これらの症状によってサプリを使い分ける、もしくは併用することをおすすめします。
日常生活で強烈な眠気が時たま出てしまい、日常生活に支障が出てしまう前に、対処する段階はサプリが大活躍します。自分の眠気の症状を最低でも一週間ほどメモすることをおすすめします。

眠気すら起こらない人にはトリプトファン!!!
眠気すら起こらない場合は、基本的に眠気を制御するトリプトファンと呼ばれるアミノ酸が効果を発揮します。人間の眠気は基本的にメラトニンの量が大きな関係を持っています。
本来の人間の体の機能は、夜になると徐々にメラトニンの量が増えることで眠気が起こるようになります。この眠気が起こることによって、初めて人間は眠ることができるのです。
メラトニンは脳内物質の一種で、体内時計で制御され、一定の時間に一定量放出されて人間を安眠にいざなっています。ですが、このメラトニンの量自体が減少してしまうと、眠気すら起こらない症状が起こるようになります。
眠気も起こらないため、布団に入っているのが苦痛になり、かえって眠れないという人は、トリプトファンが不足していることになります。
トリプトファンの特徴は、眠りを作るメラトニンの材料になります。そのため、トリプトファンが少なくなってしまうとメラトニンが少なくなり、眠れなくなってしまうのです。
トリプトファン自体は食事の牛乳やナッツに豊富に含まれている成分ですが、トリプトファン自体もアミノ酸の一種のため、全てのトリプトファンがメラトニンにはならないのです。
十分なメラトニンが不足している場合は、トリプトファンの摂取が大切になります。
睡眠の質の低下に効果的!!!グリシン
グリシンの働きは、人間の睡眠の質をあげるという効果があります。先程紹介した、トリプトファンが睡眠の導入のためのエンジンなら、こちらはその状態を維持するために必要なアクセルというイメージです。
グリシンの働きは、細い毛細血管の径を広げて、体温を下げる働きがあります。人間の体で睡眠を取っている際に必要なのは、体温がほんの少し低下している状態が続くようになることです。この状態をグリシンは長時間維持します。
また、人間には二種類の睡眠があり、特に深い眠りとされているノンレム睡眠の時間を長くすることができます。ノンレム睡眠の時間が長くなることで疲労の解消が良くなり、スッキリとした目覚めになるのが特徴です。
睡眠に入る眠気は十分であるものの、眠りが浅いという人にはグリシンがおすすめになります。グリシンは筋肉の材料にもなるアミノ酸のため、不足すると睡眠不足になりやすくなります。筋トレをし始めた人の場合は、睡眠の働きを良くする分筋肉の補修に使われてしまっている可能性もあるので、しっかり補うことが大切です。
食事で不足分を補うほどの摂取を毎日維持するのが大変なことも多いアミノ酸のため、サプリの摂取がおすすめです。

リラックスができずイライラが起こる場合はテアニン
先程紹介した、眠気が発生しないと異なるアプローチで安眠に誘うのがテアニンです。テアニンの作用するのは副交感神経の働きを良くすることで安眠に近づけます。人間は起きている時に作用する交感神経と副交感神経の働き両方がうまく働くことで、制御しています。ですが、リラックスができない場合は、この交感神経の働きが本来の眠る時間までも過剰に覚醒していて、弱まることができないか副交感神経の働きが鈍くなっていることです。テアニンを摂取することで、副交感神経の働きを優位にすることができます。また脳をリラックスする、α波を増やす効果があるのも大きな特徴です。
テアニンが入っている物の代表的な物は緑茶ですが、カフェインも入っているため眠る直前には飲むことができません。しかし、成分を抽出したサプリならそんなタイミングを気にしなくても飲むことができます。
生理前のイライラ等も緩和することもできるので、イソフラボンサプリを飲んでも効果がない場合も選びたい成分になります。PMSにも効果があるためその期間不眠に悩む人もおすすめしたいサプリです。
まとめ
睡眠に関わるサプリは、ただ単に選ぶと自分の不眠の原因にあっていないため、長期間使用しても良い結果を得ることができなくなります。
睡眠不足の原因は多様化しているため、自分の不眠の原因がどのような理由なのか調べてから選ぶことが大切です。
睡眠の導入が弱い場合は、トリプトファン、睡眠の維持や質が弱い場合はグリシン、交感神経の活発さで悩んでいる場合はてテアニンのサプリを選ぶのがおすすめです。
全てのサプリは相乗効果が見込めるため、複数飲んでも問題はありませんが、長期間使用する際には一日の目安量を守って最低でも一ヶ月以上飲み続けることが大切です。睡眠薬を飲む場合はその働きが強すぎて日常生活に支障が出ないように、医師や薬剤師に相談することをおすすめします。 体の不足している栄養分を補ったり、本来の働きに戻るようになるためには時間がかかるためです。
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