食生活の欧米化が進んでいる日本では、メタボリックシンドロームをはじめとした生活習慣病が蔓延しています。
仕事が忙しくて運動が出来ない、好きなものを食べたいから食事制限は難しいなど悩める声が聞こえてきそうなくらいです。
メタボリックシンドロームを改善するためには運動や食事を見直すことは必要不可欠です。
しかし、欧米化に偏った食生活で不足している栄養素を補うととらえることが出来ればその取り組み方が違ってくると思います。
補うこと、つまりサプリメントの出番です。
今回は、サプリメントに重点を置いてお話していきます。
サプリメント本来の役割を知ろう
サプリメントでも飲んでみようと思っている人は、少なからず自分の健康に自信がないのではないかと思います。
でも、病院に行くほどではない、または行きたくない(事実を受け入れたくない)など様々な気持ちがあるのでしょう。
そんな時にサプリメントはあなたの健康のサポートをしてくれます。
しかし、サプリメントが持っている役割ときちんと理解しないことには、体にいいものとして摂取しているものが悪者になってしまい可能性があります。
サプリメントとは
サプリメントとは、健康食品に分類される食品で、健康食品もサプリメントも法律上の定義はなく、健康の維持・増進のために使用されるものです。
その形態は、お薬のように錠剤やカプセル状にしたものもあり、ビタミンやミネラルなど健康の維持・増進に役立つ特定の成分を濃縮したものとなっています。
見た目が医薬品と類似しているため誤解する人が多いですが、医薬品と同等の効果を期待することはできません。
その効果は、あくまでも健康のサポートするにとどまります。

サプリメントにはどんな種類があるの?
サプリメントには大きく3つの種類があります。
1.ベースサプリメント
体に必要とされる栄養素は3大栄養素と言われています。
ここに、ミネラルやビタミンを足して5大栄養素とも呼ばれ、その認知度は大きくなっています。
ベースという言葉の通り、不足している5大栄養素を補う働きを担っていますが、それ以外にも腸内環境を整えるには必要不可欠な食物繊維やコレステロールを下げたり認知症などにも効果があると言われているDHAやEPAなどもここに含まれています。
2.ヘルスサプリメント
ここでは、健康の維持や美容に関連する成分が分類されます。
女性ホルモン補充には欠かせないイソフラボンや美容に良いとされるロイヤルゼリー。プロポリス、ほかにもセサミンやカテキンなどが挙げられます。
皆さんがイメージするサプリメントは、このヘルスサプリメントが主だったものになるでしょう。
3.オプショナルサプリメント
体調を回復させる効果を期待する成分がここに分類されます。
肝臓の代謝を上げて二日酔いなどに効果があるとされるウコンや疲れ目に用いるブルーべリー、膝の痛みに対して用いているグルコサミンなどが挙げられます。
サプリメントはどんな人が飲んでいる?
生活習慣病の認識が高まっている影響か、近年健康意識が高まりつつあります。
サプリメント摂取率は日本人の3割にまでなると研究報告もあり、その意識は高まる一方です。
サプリメントは大人のためにある?
サプリメントの需要は年々高まっています。
仕事が忙しくて病院に受診できない。
帰りが遅くて運動が出来ない。
など、不健康な要素を日々感じて私たちは生活をしています。
セルフメシケーションという言葉をご存知でしょうか?
世界保健機構(WHO)では、『自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること』と定義されています。
自分の体は自分で守る。これはもう当たり前の文化となっています。
そのため、病院に行けない、運動もできないことをわかっている大人はなんとかしようとサプリメントに頼るわけです。
子供が飲んでも大丈夫なの?
サプリメントは、体に不足しがちな成分を補うために使用します。
ということは、食事の延長線上としてとらえることもできます。
そのため、お菓子が大好きな子供で偏食となっている子供にも安全に使うことが出来ます。
しかし、栄養成分を補充する以上の効果を望んで飲むことは控えるようにしましょう。

サプリメントを飲んでいると健康になれるの?
サプリメントを使う目的は次のようになっています。
・健康維持や病気の予防
・食事で不足している栄養素の補充
・疲労回復
・美容やダイエット
健康で過ごすためには、自分の健康を自分で守らなくてはなりません。
積極的に健康について理解し、体の現状を知ることが大切です。
そのためには、病気やサプリメント、薬などに対して正しい知識を持つことが大切になります。
健康には適度な運動とバランスの良い食事が基本
時間がないからサプリメントを使うのは決して間違いではありません。
要はその使うまでの過程に焦点を当てる必要があります。
何もできないからとりあえずサプリメントを飲むでは、自分の体に何が足りないかを理解する過程を飛ばしています。
そのため、体に十分量ある栄養素を補充してしまい、ただのお金の無駄使いになっている可能性も否定できません。
世間一般的に良いとされるサプリメントが自分にもあっているかなんてわかりません。
そのため、健康に気を遣うのであれば、まずその運動・食事の生活習慣を見直しましょう。
サプリメントが本来の力を発揮するのは、これが出来てからです。
決して無理に運動をしたり、食べたくもない食事をするわけではありません。
大切なのは、体に必要なものをどうやって補うです。
体に足りなければ、食事でもサプリメントでも問題ありません。
サプリメントは病気を治すことはできない
サプリメントはあくまで健康食品であるため、足りないものを補うにすぎないことを理解しなければなりません。
そのため、風邪や高血圧、糖尿病などの病気を治すことはできません。
病気になった時には医師や薬剤師に相談しましょう。
【まとめ】
サプリメントは健康志向の人における一番近くの味方だと思います。
日々進歩する近代社会では、次々に新しい効果を謳ったサプリメントが出てきます。
これがすべてあなたに合うかはわかりません。
きちんと自分の状態を理解した上で必要なサプリメントを選択しましょう。
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