大豆イソフラボンは女性が特に摂取しておきたい、美容や健康効果がたくさん詰まっています。女性ホルモンと似たような働きをするため、いつまでも若々しく過ごしたい方や、体の内側から美を追求したい方にとっては必見の成分でもあります。そこで今回は、大豆イソフラボンが女性にとってどんな美容と健康効果をもたらすのか、ご紹介していきます。
大豆イソフラボンと女性ホルモンの関係
大豆イソフラボンは、女性ホルモンであるエストロゲンと似たような働きを持っていることで有名です。エストロゲンは女性の健康や美を保つために重要な役割を果たしています。
エストロゲンの働き
女性ホルモンであるエストロゲンは、生理を周期的に起こすことや、卵胞を育てて排卵に備えることなど、女性特有の機能を正常に働かせるという大きな役割を持っています。それだけでなく、肌のターンオーバーを促進させたり、髪の毛のコシやツヤを保ったり、美容面での嬉しい効果もあります。さらに、自律神経を安定させる作用やコレステロール値を整えるなど、健康維持にも重要なホルモンなのです。
加齢と共にエストロゲン分泌量は減る
エストロゲンの分泌量は加齢とともに少しずつ減少していきます。エストロゲンの分泌減少に伴って、女性の場合は閉経を迎えます。その過程で、ホルモンバランスが崩れて更年期障害などの悩みを発症することもあります。何も意識せずに過ごしていれば、ただエストロゲンの分泌減少を待つのみです。それだけでは、女性らしく若々しい体と心を保つことが難しくなってしまいます。
大豆イソフラボンとエストロゲンの構造が似ている
大豆イソフラボンを女性が摂取した方が良いと言われる理由は、女性ホルモンのエストロゲンと似ているからです。化学的な構造も、持っている効果も似ていることから、女性の若々しさや美しさ、健康を保つことに役立つ成分として大豆イソフラボンが注目されているのです。年齢とともに低下するエストロゲン量を補うことができれば、アンチエイジングにも役立ちます。
大豆イソフラボンの7つの効果
大豆イソフラボンを女性が摂取するべき理由は、この7つの効果にあります。それぞれ、詳しくご紹介していきます。

1.美肌を保つ効果
女性ホルモンのエストロゲンには、肌の新陳代謝を活性化する働きがあります。それと似た作用を持っている大豆イソフラボンは、お肌のターンオーバーを活性化する効果を持っているのです。つまり、肌細胞を常に新鮮な状態に保つということなので、肌のハリや弾力、潤いのある肌環境を作るのに役立ちます。
2.ダイエットをサポートする効果
大豆イソフラボンを摂取することで、血流の改善につながるのでダイエット効果も高まります。血流が良くなるということは、老廃物と栄養の交換が活発になるということであり、体温も高く保たれるので基礎代謝が高まります。ダイエットを成功させるのに最も重要なことは、基礎代謝を高く保つことです。大豆イソフラボンを摂取せずに年齢だけを重ねてしまえば、エストロゲン分泌も減少しているので、中年太りのような体型に近づいてしまいます。
3.アンチエイジング効果
大豆イソフラボンはポリフェノールの一種で、抗酸化作用を持っています。抗酸化作用とは、体内で発生する活性酸素を除去する能力のことです。活性酸素は、体の細胞を酸化させて老化に導く有害な成分ですが、それに対抗する力を持っているのが大豆イソフラボンなのです。細胞の老化に対抗することができれば、体の機能も見た目もいつまでも若々しい状態をキープすることが出来ます。
4.生活習慣病を防ぐ効果
大豆イソフラボンには、血中コレステロール値を正常にする効果があります。血中コレステロールの濃度が高くなりすぎると、血圧が高くなってしまいます。高血圧は全ての病気の根源でもありますから、血圧コントロールが生活習慣病予防のカギになるのです。大豆イソフラボンが持つ血中コレステロール正常化作用で、崩れた食生活から招かれる高血圧を予防することができます。結果的に、それがガンや心筋梗塞、脳血管疾患などの生活習慣病を予防することに繋がります。
5.ホルモンバランスを保つ効果
年齢とともにエストロゲンの分泌量が低下していくので、更年期を迎えるとホルモンバランスが崩れやすくなります。女性ホルモンの割合が低くなるので、イライラしやすくなったり、濃い体毛が生えやすくなったり、様々な変化をきたします。大豆イソフラボンはエストロゲンと似たような働きをしますから、分泌量が低下したエストロゲンを補うことができます。その結果、ホルモンバランスが大きく崩れるのを抑制して、体調も安定させることができるのです。
6.骨粗鬆症を予防する効果
エストロゲンは、カルシウムの流出が抑えるという働きがあります。ところが、年齢とともにエストロゲンの分泌量が減り、カルシウムの流出が抑えられなくなると骨粗鬆症を招きやすくなります。大豆イソフラボンはエストロゲンの働きをサポートすることが出来るので、摂取することで再びカルシウムの流出を防ぐことが出来るようになるのです。
7.更年期障害を予防する効果
女性に更年期障害が多いのは、女性ホルモンであるエストロゲンの分泌量が減り、自律神経のバランスが崩れやすくなるからだと言われています。不足したエストロゲンに代わって、大豆イソフラボンが同じような働きをしてくれるので、更年期障害の症状が出ても比較的軽度で済むようになります。

大豆イソフラボンを摂取する方法
- 豆乳
- 納豆
- 豆腐
- 油揚げ
- 黄な粉
- 味噌
これら大豆製品に大豆イソフラボンは多く含まれています。どれもスーパーやコンビニで手軽に手に入る食材ばかりです。原料に大豆が使われているものなら、大豆イソフラボンが含まれていると考えてください。特に納豆や豆腐は、1食分で1日の摂取目安である40~50mgの大豆イソフラボンをすぐに摂取できます。過剰に摂取することで健康被害があるリスクは限りなく低いですが、ホルモンバランスが変化しやすい妊娠中や生理中は注意してください。もし大豆イソフラボンを含むサプリメントなどを飲む場合は、かかりつけの医師に相談してください。
まとめ 大豆イソフラボンは、年齢とともにどうしても分泌量が低下してしまう女性ホルモンの働きを全般的にサポートしてくれます。アンチエイジングにも役立ち、美容と健康をいつまでも追及したい女性には必須の栄養素とも言えます。大豆製品を食生活に取り入れて、若さをキープしていきましょう。
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