ポリフェノールは飲み物やサプリメントなどでもよく耳にする成分だと思いますが、実はアンチエイジングにとても効果的なのです。年齢よりも若く見える人、あなたの周りにもいますよね?そういった方々は、もしかしたら意識的にポリフェノールを摂取しているのかもしれません。今回は、ポリフェノールがもつアンチエイジング効果と、その他の美容や健康に関する効果についてご紹介していきます。
ポリフェノールとは
ポリフェノールについて、名前は聞いたことがあるけどよくわからないという方のために、基本的な知識もご紹介しておきます。
ファイトケミカルスの一種
ポリフェノールは、第七の栄養素とも呼ばれるファイトケミカルスの一種です。糖質、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル、食物繊維という6つの栄養素と同じように、とても大切な栄養素として知られています。植物に存在している色素や苦味の元となる成分でもあります。
ポリフェノールには様々な種類がある
ポリフェノールは1種類だけでなく、自然界に5,000種類以上と様々な形のポリフェノールが存在しています。代表的なものではブルーベリーに含まれるアントシアニンや、コーヒーに含まれるクロロゲン酸、緑茶などに含まれるカテキン、チョコレートに含まれるカカオポリフェノールなど、これらは全てポリフェノールの仲間です。
ポリフェノールはアンチエイジング効果がスゴイ!
ポリフェノールはアンチエイジング効果が強力なので、サプリメントなどにもよく配合されます。ポリフェノールが持つアンチエイジング効果の正体をご紹介していきます。

老化の原因は身体の酸化
ポリフェノールがもつアンチエイジング効果を紹介する前に、身体がなぜ老化してしまうのか簡単に知っておいた方が話もわかりやすいです。人間が年齢と共に老化してしまうのは、身体中に60兆個あるといわれている細胞が酸化してしまうことに原因があります。酸化とは、金属で言う錆びのことで、身体がどんどん錆びてしまうと考えてください。酸素を吸って生きている以上、活性酸素が発生するので細胞の酸化は避けようがなく、老化を防ぐことはできないと考えられていました。
抗酸化作用で老化に対抗できる
身体中の細胞が酸化しないような仕組みがあれば、老化は防げます。酸化を遅らせたり、防止したりすることを抗酸化作用と言いますが、食品に含まれる成分の中に抗酸化作用を持つ栄養素があります。その中でも強力な抗酸化作用を持つと言われているのが、第七の栄養素であるファイトケミカルスなのです。
ポリフェノールは抗酸化作用が強力
ポリフェノールはファイトケミカルスの中でも抗酸化作用が強力です。酸化の元となる活性酸素を無害な成分に変えてしまう働きを持っていて、アンチエイジングの大きな武器になります。ポリフェノールのような抗酸化作用が強力な栄養素を習慣的に摂取し続けることが、同年代よりも若々しくいられたり、いつまでも元気でいられたりする秘訣になります。
ポリフェノールがもつ美容と健康の効果
ポリフェノールがアンチエイジングに役立つのは、抗酸化作用が強いからだけではありません。若々しい身体を保てるのは、いつまでも健康でいられるからです。ポリフェノールには抗酸化作用の他に、様々な美容や健康に関する効果があるので、ご紹介していきます。
美肌を保つ効果
年齢が出やすい部分といえば、肌ですよね。ポリフェノールには、メラニン発生を抑制する働きがあります。メラニンは、シミやシワの原因になるので、ポリフェノールを摂取することでハリのある白い肌を保つことに役立ちます。血流が改善する作用もあるので、肌のターンオーバーを活発にすることも期待できます。また、紫外線ダメージによって発生する活性酸素を除去する能力も高いので、肌を保護する効果もあります。

痩せやすい体質を作る効果
ポリフェノールには、内臓脂肪を減少させる効果をもっているものがあります。特に、コーヒーに含まれるクロロゲン酸というポリフェノールが、脂肪減少効果が強いです。脂肪燃焼を促進する効果を持っている上に、食事で摂取した脂質や糖質の吸収を穏やかにする性質もあるので、ダイエットにもとても役立ちます。運動不足な方や、血糖値が急激に上昇するような早食いが癖になっている方などは、積極的にポリフェノールを摂取した方が良いです。
動脈硬化の予防や毛細血管強化
カカオポリフェノールはコレステロールの酸化を抑制する働きを持っています。コレステロールの酸化が抑えられると、血管壁の状態が良くなるので、血液がサラサラと流れやすくなります。それが動脈硬化の予防に繋がるのです。また、そばなどに含まれるポリフェノールであるルチンには、毛細血管を強化する作用があります。細かい隅々の血管まで血液が運ばれるようになるので、脳卒中の予防にもなり、全身の代謝もアップします。
高血圧予防効果
高血圧は全ての病気の元になります。チョコレートに含まれるカカオポリフェノールには、血圧を低下させる効果があります。血管を広げる作用があるので、血流が改善されるのです。血管内に炎症が起きて血管が狭くなっている場合は、カカオポリフェノールが持つ炎症抑制効果が改善のサポートをしてくれます。
免疫力アップ効果
風邪をひきにくい免疫力が高い状態を保つには、胃腸の環境を良くすることが大切です。カテキンなどのポリフェノールは、胃腸の環境を悪化させる食中毒の原因菌や胃がんの原因となるピロリ菌の繁殖を抑える効果があります。殺菌作用や抗菌作用が強いので、胃腸の環境を常にキレイな状態にしておくのに役立ちます。
ポリフェノールが多く含まれる食品
・赤ワイン
・ブルーベリー
・ブドウ
・緑茶
・チョコレート
・コーヒー
・そば
・ショウガ
これらが代表的な、ポリフェノールを多く含む食材です。ポリフェノールは苦味や色素の成分なので、少し下に残るような味わいの食品が多いのも特徴です。野菜や果物に含まれている成分でもありますから、ポリフェノールを摂取するには、日頃から炭水化物や脂質に偏り過ぎない食生活を心掛けることも大切です。その他、豆乳や納豆など、大豆製品にも大豆イソフラボンという女性ホルモンと似た働きをするポリフェノールが含まれています。
まとめ
ポリフェノールの持つ抗酸化作用はアンチエイジングに役立ちますが、ポリフェノールだけを大量に摂取していても効果は半減です。バランスの良い食生活や適度な運動習慣があってこそ、ポリフェノールのアンチエイジング効果が意味を成します。生活習慣を改善する一環として、ポリフェノールの摂取も意識してみてくださいね。
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